『どこかでベートーヴェン』

どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)どこかでベートーヴェン (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
中山 七里

宝島社 2017-05-09
売り上げランキング : 565

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


題名に”ベートーヴェン”とあるので買ってみたのですが…もちろん、音楽の話も出てくるのですが…
舞台は音楽専攻クラスのある高校。

この前、『蜜蜂と遠雷』を読んでとても感動してしまったのでどうしても比べてしまいます。
ジャンル(というか、書きたい対象)が違うのだから比べてはいけないんですけどね。
あちらは作者ご本人がピアノを弾く人で、ピアノを愛している人。
ピアノとピアニストとその周りの人々、音楽界のことを書きたかった(のだと思う)。

こちらは、おそらくご本人はピアノを弾かない人。(読んでいて感じます)
音楽と関連付けてはいるけれど、音楽のことばかりを書きたいわけじゃなく、ミステリ?
でも、犯人はすぐわかってしまいました。

ということで、残念ながら私の好みではありませんでした。

手に取った時、思ったより分厚い本だと思ったのですが、それは重複して書いている部分が多すぎるから。
あまりに何度も言われると「もういいわ」と思ってしまう。

好きな本は「あぁ、もう終わってしまう」と思うけれど、これは「まだあるの?」でした。

ベトベンソナタ『月光』、『悲愴』、ベヒシュタインが出てきました。

中山七里さんって、あぁ『さよならドビュッシー』の作者なんですね。
テレビで放送された映画なのかドラマなのか?を観たことがあります。
原作に忠実だったのかどうかはわかりませんが、変わった作品だな、と思いました。
今思うと、映像に助けられた部分が多かったのかな?(^^;
この作品も映画ならいけるのかもしれません。
スポンサーサイト
[ 2017/05/22 00:01 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

犯罪

犯罪 (創元推理文庫)犯罪 (創元推理文庫)
フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄 進一

東京創元社 2015-04-03
売り上げランキング : 28351

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


テレビのドイツ語講座に出ていらした翻訳者の方からこの本に行きつきました。
考えてみたら英米の本ばかり読んでいるんですよ。
で、ヨーロッパの人はどんなことを考えているのだろうかと思ったのです。

犯罪ってアメリカの映画に出てくるような犯罪=特別な人が起こす犯罪ばかりじゃない。
ごく普通の日常生活の中で生まれる。
ドイツの国内事情…移民の犯罪…その陰に隠れた社会や家族の問題も忘れてはいけないのだと思い知らされました。

逆に、自分のことを考えるといかに幸せなのかと。。。

重い内容でしたが、短編になっているので救われました。
たぶん、こういう類はもう読まないと思うけれど、一度読んでみてよかったと思います。

しかし、ドイツに行くの怖くなっちゃったな(当分行かれないけど)。
日本だって同じようなことは起こり得るし、東野圭吾さんの作品なんか怖いんだけどね。
[ 2016/11/25 12:16 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(2)

竜馬がゆく(4)

竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎

文藝春秋 1998-09-10
売り上げランキング : 10960

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


汚くて臭い男はモテるのか?(^^;
いや、そういうことじゃなくて、身なりを気にしないほど何かに打ち込んでいる、型にはまらない、才能あふれる魅力のある人なんでしょう。
ベトベン先生もそうだったけど、竜馬もまた大モテ。
さな子さん(江戸の剣術道場の娘)、おりょうさん、お田鶴さま。。。あれ?寺田屋のおかみさんもそうなの?(^^;
でもね、竜馬もわかってたんですね。
自分はどこで果てるかわからない身だから結婚はしないと言ってます。

よれよれの着物にぼさぼさの髪、汚い格好の竜馬が、長崎で香水を買いに行きます。
あはは(^-^;そんなものに興味があるんだ、この人。

悲しい出来事もありました。
同藩の友、武市半平太が切腹。
竜馬の案じた通りです。

幕府とか藩とかにとらわれない日本という国を作りたいという竜馬の思いはいよいよ強くなり、あちこちへ出かけて策を練ります。
少しも留まっていない。
勝海舟とは似た者同士のようで、しょっちゅう行動を共にしています。
移動も陸路から海路になり、船を操縦します。

ついに軍艦を手に入れた!
子供のようにうれしそうな竜馬。
[ 2016/05/31 12:51 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

竜馬がゆく(3)

竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)竜馬がゆく〈3〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎

文藝春秋 1998-09-10
売り上げランキング : 16137

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


寺田屋事件。
何とも悲しい、仲間同士の斬り合い。

舟が大好きな竜馬、勝海舟と仲良くなる(´艸`*)

最後の方でおりょうさん登場!
竜馬がこんなにも惚れてしまうなんて、こっちが恥ずかしくなるくらい。
[ 2016/05/08 00:24 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

数学ガール

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)
数学ガール (数学ガールシリーズ 1)結城 浩

SBクリエイティブ 2007-06-27
売り上げランキング : 12012


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


最近、音楽と数学が結びつくことが多くて、
数学ができたらもっと音楽が深くわかるんじゃないだろうか?…数学ができたら素敵そうだけど…などと思いを巡らせておりました。

しばらくして、じゃぁ「どうして私は数学がわからないんだろう?」「どうして避けてしまうんだろう?」と思いました。
小学生の頃から既に苦手になっていて、中学時代は泣きながらグラフを描いて、高校時代はテストのたびに赤点で、留年するんじゃないかと本気で思ったほど(私立だったのであり得ない話ではなかった)。

そんな私なので、数学なんてできるようにはならないだろうけど、なんとかして「数学の考え方」を知ることはできないだろうか?と考えました。

数学のできる人ってどうしてできるのか?数を見て何を思うのか?
頭の中はどうなってるの?
そこが分かれば「できない自分が改善されるんじゃないか」と思ったのです。

知能テストをやっても数の問題がまったく出来なくてちょっとショックだったので、とりあえず
1.数を見てアレルギーを起こさない
2.柔軟な考え方、見方ができるようになる
これができればいいな~と。。。

理数系の好きなお友達にそんな話をしたところ、この本を教えていただきました。

主な登場人物は3人。
高校生の「僕」と、同級生で「僕」より数学の得意な「ミルカ」さん。
なんと、彼女はピアノを弾く!ほら、ココでも音楽と数学が(^^;
そして1年後輩の「テトラ」ちゃん。
英語は好きなんだけど数学に対して苦手意識があり、憧れの「僕」に「教えてください」と弟子入りします。

こんな本は初めてでした。いろいろなレベルの人が同じ本を読めるのですから。
「僕」と「ミルカ」さんの会話は難しすぎて全然入っていけません。上級者向き。
でも、「僕」が「テトラちゃん」に教えている時はすごく丁寧で、テトラちゃんがちゃんと理解しているのか確認しながら「どうしてそうなるのか」を細かく説明してくれます。苦手な人(=私)向き?(^^;

が!それでも私は着いていけないところがたくさんありました(>_<)
でも、自分の記憶の中にちょっとした断片が残っていることに気づきました。
因数分解はできました。円周率も暗記したことがあって今でも覚えています。
で、素数、虚数、sin、 cos、 Δ、log、 θ…見たことはあるし言葉は覚えてる…けどそこからはもう何が何だかわからない。
でも、わからなくてもこの本を読むのは嫌じゃなかった。

数学は厳密な言葉を使わなければならない。
疑問をもって考えなければならない。公式を覚えるのはそのあと。


それって、私は嫌いじゃないかもしれない。

それと、
本屋さんに行って、英語の好きな人は語学や洋書のコーナーに行き、数学の好きな人は理数系のコーナーに行く、ただそれだけ。
数学ができるから特別なんじゃなくて、数学が好きでそうなるんだってこと。
そっか。

読み終わった今、「ひょっとしたらやればできるかも?」などと思い始め、Eテレの高校講座まで見始めました。
驚いたことに、抵抗なく入っていけるんですよ。
私が数学を!ですよ。
親が聞いたらさぞビックリすることでしょう(´艸`*)

この本と出会って、私の中にはまだまだたくさんの思いがありますが、とても書ききれないのでそのうちまた。
いろいろ手を広げると大変だから、あんまり入り込まないように気をつけないとね(^_-)-☆

ご紹介くださった○○○○さん、ありがとうございました。
そのうち数学のお話ができたら素敵だと思いますが…何年後の話?(^_^;)
[ 2016/04/14 12:06 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

春にして君を離れ

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー 中村 妙子

早川書房 2004-04-16
売り上げランキング : 7286

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


前から気になっていたポアロもマープルも出てこないアガサ・クリスティーの作品。
どうかな~と思って読んでみましたが、私は興味が持てませんでした。

もし若い頃に読んでいたら全然わからなかっただろうし、今読んでみても、あまりにも独りよがりな主人公と事なかれ主義?のご主人と…って感じで心の通うあたたかな家庭とは縁遠い人たちばかりでスッキリするところが1つもない。
主人公がこれまでの自分を顧みて「間違っていたのでは?」と自問自答する場面があるも、結局は…。
クリスティーの時代の英国はこんな感じだったのだろうか。

やっぱり私は探偵ものが好きだな~。
[ 2016/03/31 09:46 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(2)

竜馬がゆく(2)

竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)
司馬 遼太郎

文藝春秋 1998-09-10
売り上げランキング : 21233

Amazonで詳しく見る
by G-Tools



いよいよ脱藩。。。
旧友や家族との別れ。

この時代に生まれなくて良かった。
[ 2016/03/09 14:42 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

竜馬がゆく(1)

テレビで坂本龍馬の話を聞いて、今さらながら読んでみたくなりました。
司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)司馬 遼太郎

文藝春秋 1998-09-10
売り上げランキング : 3268


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


坂本龍馬…土佐藩出身、幕末、尊王攘夷、寺田屋事件・・・。
そんなことがブツ切れに頭の中にありましたが、どのくらいすごい人なのかもう少し詳しく知りたくなりました。

司馬さんの手にかかるとこんな風に人物が生き生きしてくるからすごいですね。

この1巻は最初から最後までいろいろなことが起こって面白い。
最初は何をやってもうまくいかなかった竜馬。
おまけに「おねしょ」がいつまでたっても治らない(^-^;
でも、3歳年上の姉(乙女という名前なのに少しもおとなしくない(;^ω^))は竜馬のことをよく面倒見てその将来を有望視していました。
その後、竜馬はなんと剣術修行に江戸へ行くまでに成長。
剣の道だけではなく他にも勉強することがたくさん。
青春時代です( *´艸`)
その後、志を同じくして進んでいく人々との出会いもありました。

全部で8巻、完読できるでしょうか。
とりあえず2巻目行きます。

[ 2016/01/24 22:20 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

うちの一階には鬼がいる!

本を減らさなきゃと思って押入れの奥から出してきた段ボールになぜかこれが入ってました。

うちの一階には鬼がいる!  (創元推理文庫)うちの一階には鬼がいる! (創元推理文庫)
(2012/07/21)
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

amazonで詳細を見る


なんで買ったんだっけ?よく覚えてません。
おそらく、『ハウルの動く城』の作者だからと買ったんじゃないかな?

ま、とにかく読まないと。

イギリスって離婚家庭が多いのかな?
私が読む本って、たいてい家庭に問題がある。

子供たちが相手の気持ちになって考えること、自分の見方を変えることなどを覚えていく、いいストーリーだと思った。
魔法ってところが「またか」という気もするんだけど、意地を張っている子がどの辺でその意地をひっこめるのか、どうやったら素直になれるのか、子供の視点で読むと共感できる部分がたくさんあると思う。

子供向けの本は童心に返れて、たまにはいいですね。
[ 2015/04/01 21:13 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

人形の家


人形の家(新潮文庫)人形の家(新潮文庫)
(1989/08/24)
イプセン

amazonで詳細を見る


実家で見つけました。
大学生の時に読んだらしい。

20代前半でこんな本を読んでも、わかっちゃいなかったですね。
今ならわかる(^^)
[ 2014/09/08 00:37 ] 本・CD・DVD その他 | TB(-) | CM(0)

ドンレミイの雨

ドンレミイの雨 (新潮文庫)ドンレミイの雨 (新潮文庫)
(1989/06)
池波 正太郎

amazonで詳細を見る


ずっとしまってあった本です。
買ってすぐ読めなかったんですね、あの頃は。
出版年が平成元年だもの…
仕事が一番忙しかったころだと思う。

『剣客商売』などでおなじみの池波正太郎さん。
かなりのグルメでいらしたとか。
その池波さんがフランスとバリ・シンガポールへ旅行なさったときのことが書かれています。
白黒の写真と、ご自身がお描きになったスケッチ(カラー)も収められています。

贅沢ですよね。
お抱え運転手+通訳付き。
しかも、宿泊場所は一流ホテルだし、食べ物も一晩で1万円札がヒラヒラ飛ぶ~。
まぁ、あの頃はバブルだったかもしれないけれど。

でも、この本はそういう贅沢を紹介する本ではなさそうです。

池波さんの物の見方、感じ方がわかる本です。
そして、居心地のよい場所が時代と共に変わっていく様を嘆いています。
特色が失われ、何でも近代化スピード化してゆくことに寂しさと危機感を抱いておいででした。
良き時代のフランス…本当にお好きだったんですね。

私は小ぢんまりした所で地元のワインとふつーのごはんがあればそれでいいな。
フランスは、(パリの人は嫌いだったけど)地方は良かった。
食べ物はすべて美味しかった。
また訪れることがあるんだろうか?

そういえば、私は今フランスものを弾いてるんだなぁ。。。

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 読んだ本

十一番目の戒律

十一番目の戒律 (新潮文庫)十一番目の戒律 (新潮文庫)
(1999/01)
ジェフリー アーチャー

amazonで詳細を見る


アメリカとロシア。
大統領、政府機関、マフィアとの関係を、1人の優秀なCIAエージェント(暗殺者)を主人公として描いた作品。

与えられた任務を忠実にこなすCIAエージェントのコナー・フィッツジュラルド。
あと数年で引退し、愛する妻と娘と平和に暮らす予定だった。
ところが、自分の立場を守るためなら手段を選ばない冷酷な女性長官が就任し、状況が一変。
自らの命が狙われることとなる。
背後では、複雑な利害関係が国境を越えて交錯していた。

政府、CIA、FBIを扱った作品は多いですよね。
最近の映画でもマット・デイモンとアンジェリーナ・ジョリー共演の『グッド・シェパード 』がありますし。
たいてい、主人公に幸福感は感じられないのですが、この作品では深い愛情で結ばれた家族が描かれています。

昔、『ケインとアベル』を読んだことがあります。
ケインとアベル 上 新潮文庫 ア 5-3
ケインとアベル 下 新潮文庫 ア 5-4

その時はとてもリアルで厳しい空気があったのですが、今回の作品はいくぶんエンターテイメント向きに作られている?という感じがしてぬるいです。
少々物足りなくはありましたが、誰が誰の味方なのか?と常に疑いながら読み進めていく楽しさがありました。
一言二言、あるいは1行2行でさりげなく状況をにおわせる手法はさすがですね。

評価:★★★

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 読んだ本。

三谷幸喜のありふれた生活3

三谷幸喜のありふれた生活3  大河な日日三谷幸喜のありふれた生活3 大河な日日
(2004/07/16)
三谷 幸喜

Amazonで詳細を見る

えー、なんとなく読み始めたこのシリーズも3作目になりました。
今回は大河ドラマ『新撰組!』の脚本を執筆されていた頃のエピソードが中心です。
意外に思ったのは、ご夫婦揃って「人が大勢いる場所は苦手」「人づきあいが悪い」ということと、SMAPの香取慎吾くんを高く評価していることでした。
「自分の信頼する俳優さん("俳優"というところも、へっ?!という感じ)」とか、巻末の対談のところでは「天才香取慎吾」、将来の夢は「香取慎吾主演でミュージカルをやることかな」とおっしゃっています。

愛犬の夢をのぞいたエピソードとスポーツジムでの経験は笑えました。

前2作に比べると新鮮味に欠けてきたし、香取慎吾くんのファンでもないので評価は低め^^;

評価:★★1/2

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 読んだ本。

三谷幸喜のありふれた生活2

三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年三谷幸喜のありふれた生活2―怒濤の厄年
(2003/04/16)
三谷 幸喜

Amazonで詳細を見る


ようやく読みました。シリーズ第2弾。
今回は「怒涛の厄年」というだけあって、年齢にかかわる話題が多かったです。
体の変調を感じてMRI診断を受けたり、仲間の一人が亡くなったり、お母様が入院したり。。。

仕事は順調…とはいかず、こちらも舞台初日直前に代役を立てることになったり、毎日ドタバタとお忙しいようです^^;

家族が増えたようです。子猫が1匹(*^_^*)

★★★

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 読んだ本。

眠れぬ真珠

眠れぬ真珠 (新潮文庫)眠れぬ真珠 (新潮文庫)
(2008/11/27)
石田 衣良

Amazonで商品詳細を見る


初めて読んだ石田衣良さんの作品です。
主人公は更年期を迎えた女性版画家。
17歳年下の映像作家との恋愛を中心に描いた作品です。

お互いの元彼、元彼女が登場するものの、どちらのカップルも憎み合っているわけではなく、ちょうどいい距離に存在しているように感じました。

登場人物の心の動きが無理なく描かれていて好感が持てます。
実際にはこんな恋愛は続かないだろうと思いますが、後味は悪くなかったです。
場所の設定、登場人物の職業などがドラマにふさわしいと思いました。


評価:★★★

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 読んだ本。

イワン・デニーソヴィチの一日

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)
(1963/03)
ソルジェニーツィン木村 浩

商品詳細を見る

今年8月に亡くなられたロシアの作家、ソルジェニーツィンさんの作品です。書かれたのは1962年。
思想的理由(スターリン批判)から、1945年に強制収容所に送られた著者の「収容所での体験」を基にした小説です。小説といっても、余計な脚色は一切なく、収容所での1日が淡々と描かれています。

収容所での生活は、辛く厳しい。
ロシアでのことゆえ、冬場は想像を絶する寒さが襲ってくる。食事さえ満足に与えられず、服装もみすぼらしい。氷点下の戸外で労働するようなものとは到底思えない。家族から仕送りの品が届いても、すべて自分のものになるわけではない。あちこちへの賄賂が必要だからだ。

そんな収容所暮らしをしている人々だが、彼らのことを気の毒だとか可哀そうだとかと思うことがない。お涙ちょうだいの小説では決してないのだ。

収容所には様々な役職の人がいる。所長、看守、護送隊長…彼らは、それぞれの役目を果たしながら、囚人から搾取もする。
一方、収容されている面々は、百姓、富農、海軍中佐、バプティスト信者などさまざま。中には耳の遠い者、足の不自由な者もいるが、他の者たちに負けることなく生活している。

自由のない、しかも劣悪な環境で、「いつまで」という期限もわからない中、ありったけの知恵を使いながら懸命に生きているこれら囚人たちのなんと逞しいことだろう。
自分がこの中に入ったら、はたして生き延びられるだろうか…。

今の生活は少し贅沢かもしれません。
少し節約してみようかな^^;


出版当時のソビエト情勢がもっと知りたくなりました。

評価:★★★★1/2

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 最近読んだ本

さまよう刃

さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)
(2008/05/24)
東野 圭吾

商品詳細を見る

未成年の若者たちが引き起こした「罪の意識のない」犯罪と少年法を題材にした小説。

友人と出かけた帰りに3人の少年に連れ去られ少女は、屈辱的な行為を強いられた挙句、死亡した。その後、少年たちは少女の遺体を川に捨てた。彼らは極悪非道な性犯罪を遊び感覚で日常的に行っており、罪の意識など全く持っていなかった。

最愛の一人娘を失った父は、呆然自失。
ある日、加害者の部屋から1本のビデオテープを発見した父は、娘の身に起こったことを知る。目の前に映し出された娘の姿に、声を押し殺して涙し、怒りに震える。そしてこの時、父は復讐を決意した。

************************

この手の犯罪や少年法の問題は新聞やテレビで報じられており、新しさを感じるものではありませんが、事件をめぐる関係者(加害者&その家族、被害者&その家族、警察、報道関係者)たちの考え方や態度が多方面から描かれているところが良かったです。

加害者の生活環境や親子関係、被害者とその家族の無念さや加害者に対する怒り、法律や警察に対する憤り、また、犯人に十分な制裁を与えられない警察側のもどかしさなどがも細かく描かれています。

ただ、欲を言えば少年法についての記述がもう少し欲しかったかな。

前回読んだ『白夜行』と比べて…
スムーズなストーリー展開で読みやすかったです。登場人物の数も適当で、それぞれに意味がありました。『白夜行』では人物に人間味が感じられませんでしたが(そういう雰囲気を出したかったのかもしれませんが)、今回は登場人物がちゃんと人間らしく感じられました。読んでいるうちに辛い気持ちになり、加害者たちを罰してやりたいとも思いました。後半から傷ついた心を癒してくれる1人の女性が現れ、救いがありました。結末も納得できるもので良かったです。


評価:★★★1/2


【マイナス点】
東野さんの世界って、「若者=性犯罪」なのでしょうか。
どちらの作品にも性犯罪が扱われていますが、描写がリアル過ぎて気分が悪くなるほどです(+_+) ちょっとやりすぎ?!

個人的な好みとして…
登場人物の心情や出来事を淡々と説明的に書く手法にはなじめないところがありました^^;

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 最近読んだ本

白夜行

白夜行 (集英社文庫)白夜行 (集英社文庫)
(2002/05)
東野 圭吾

商品詳細を見る

質屋の店主が殺害された。
しかし、警察による初動捜査のまずさから、犯人逮捕は遠のいた。
わずかな見落としと先入観から、有力な容疑者を捜査対象から外していたのだ。

それから19年―
犯人逮捕どころか容疑者さえ定まらない中、笹垣刑事は2人の人物を追い続けていた。

1人は、偽造カードの作成や違法ソフトの販売など、裏社会の影が見え隠れする亮司
もう1人は、美人でたちまち男性を虜にするが決して本心を明かさない雪穂

やがて笹垣は定年を迎え、事件もお蔵入りになろうとする頃、何の関係もなさそうな人物と不審な出来事がつながり始めた。
笹垣が事件関係者と話をする際に口にする「エビとハゼ」「相利共生」。
その言葉の意味とは?そして、最後に笹垣が見たものは…?


東野圭吾さんの作品は初めて読みました。
「人気のある作家の方の本を読みたい」と思って選んだのがこれです。

殺人と性犯罪が多く描かれているショッキングな作品でした。
登場人物が多く描写も細かいため、前半は途中で飽きてしまいましたが、後半は細かい断片が少しずつ塊になっていくような感じがあり、残り1/4~1/5あたりから急速に犯人の「今までのこと」が語られます。
読んでいる途中で結末を想像することはできず、冒頭の事件の真相と犯人のその後が語られた時には非常に驚きました。

評価:★★1/2

しかし、個人的な好き嫌いを言うと、あまり好みではありませんでした。
何から何まで事細かに説明されているので「行間を読む」必要がなくてつまらなかったし、無駄な部分があるんじゃないかと思えたから。
また、暗い部分ばかりで何一つ救いが見いだせないため、読み終わった後は気分がズシーっと重くなりました。

さまよう刃』も購入したので、こちらにはもうちょっと期待したいです。

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 最近読んだ本

ダレン・シャン

ダレン・シャン―奇怪なサーカスダレン・シャン―奇怪なサーカス
(2001/06)
ダレン シャン

商品詳細を見る

人気があるようなので、読んでみました。
本の帯には「J.K.ローリングが激賞!」と書いてあります。

でも、『ゲド戦記』『ハリー・ポッター』(まだ5巻目途中(^^ゞ)を読んでいる私としては、ちょっと物足りない感じがしました。サーカスというところに興味が持てないからダメなのかなぁ?

この巻だけで終わるわけじゃないので、次の巻以降、おもしろい展開があるのかもしれませんが、ちょっと…好みではなかったようです^^;。すみません。

でも、登場人物が少なく、主人公ダレンが話し手となっているので読みやすいです。

内容は、
主人公ダレンが親友のスティーブとサーカスを観にいく。ところが、このサーカスは人目を忍んで行われる怪しいもので、サーカス団員の容姿も普通ではない。
何度も引き返せるチャンスはあったのに、怪しげなものへの好奇心には勝てず、二人はサーカスとの関わりを深めていく。そして、ついに二人の身に恐ろしい出来事が…!

評価:★★★

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 最近読んだ本

生きものたちの部屋

生きものたちの部屋 (新潮文庫)生きものたちの部屋 (新潮文庫)
(1998/06)
宮本 輝

商品詳細を見る


少し前に避暑地の猫 (講談社文庫)を読みましたが、「軽井沢の別荘」のことがどこかに書いてあったはずだと思ってこの本を探し、再読しました。

宮本さんの好きなもの、作品が書けない時の苦しみ、宮本さんに影響を与えた人やモノ、家族のことなど、私生活がよく分かるエッセイ13編+大震災時の日記が収録されています。
肺結核や不安神経症(パニック症候群)を患った(今も?)ことも書かれています。

宮本輝さんが好きな人は、ぜひどうぞ。

以下、「目次」と「あらすじ」です

Read More

ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 最近読んだ本